Ⅳ. 具体的展開

| 目次 |Ⅰ. CSRに対する基本的考え |Ⅱ. 障害者施設の置かれた状況 |Ⅲ 企業と施設の関係 |Ⅳ. 具体的展開 |Ⅴ. 最後に |

1. 具体的内容は次の通りです。

企施設では諸々事業を展開していますがここではパン事業をご紹介致します。

1) 社会福祉法人むくどり

設備としてパン工房、喫茶イクトス、外販専門会社を持っています。ベテランのパン職人、営業マン、支援員、ボランティアが中心となり利用者(所属する知的障害者のこと)の更生を図っています。この活動を通じ地域との交流を図かりながら「イクトス」ブランドで商品を拡販しています。現在(株)金谷ホテルベーカリーより冷凍生地の供給を受け、指導を受けながらイクトスで焼成し、製造販売しています。将来的には一部を除き仕込から一貫生産する計画です。

ブランドは「金谷ホテルベーカリー」ブランドに依存せず、今後も「イクトス」ブランドを貫きそれを確立していく予定です。詳細は社会福祉法人むくどりのHPをご参照ください。


2. 当事者、施設、地域社会にとってパン製造販売のメリットは次の通りです。

1) 障害者にとっては

1.工程が長く職務が多岐に亘り、利用者の程度の差により職務・作業があること。
2.成型のできる利用者には、創造の喜びが味わえること。
3.販売・接客ではお客様との会話もでき、人の輪も広がること。
4.販売活動が家族、利用者の共通の目標になり生きがいとなること。
5.外販をかねて、晴・雨天にかかわらず、室外に出られ、ドライブが楽しめること。
 障害者にはドライブ好きが多い。

2) 施設にとっては

1.他の作業に比較して利益率が高いこと。
2.作業指導のカリキュラムとして、清潔で業務が多岐にわたること。

3) 地域社会にとっては

1.お店での販売や宅配という業務を通して、障害者と地域社会が自然に交わることになり、ノーマライゼーションを確実に進めていくことになる。


3. 施設がパンの製造販売をする場合の心構えとしては次の項目を重点においています。この前提としベテランのパン職人、営業マン、支援員、ボランティアの参画が必須です。項目の中には製パン会社と共通するものもあります。

  1. 障害者自身にハンディがあるので、一般企業以上に顧客満足度の高い一流の商品、サービスを提供することを目指すこと。
  2. QCD(品質・コスト・デリバリー)及び時間、サービス等は障害者のレベルに合わせるのではなく、社会の動きに合わせ展開すること。
  3. 味がポイントであり、地域で一番おいしいパンを提供し、くちコミによりリピーターを増やし来客数の増加を目指すこと。
  4. 障害者及び施設の商品であることを「売り」にする販売はしないこと。
  5. お客様に食べ飽きない商品を提供すべく、新商品の開発等工夫をすること。
  6. 販売、及びサービスの提供先は一般の消費者をターゲットとし、障害者の身内への依存は最小限に止めること。

| 目次 |Ⅰ. CSRに対する基本的考え |Ⅱ. 障害者施設の置かれた状況 |Ⅲ 企業と施設の関係 |Ⅳ. 具体的展開 |Ⅴ. 最後に |