ごあいさつ
金谷善一郎が1873( 明治6) 年に現在の日光金谷ホテルの前身となる金谷カテッジインを開業してから2023 年で150 周年を迎えます。明治初期の日光にあっては西洋文化に関する情報がほとんどなく、善一郎と従業員らは宿泊する外国人客そのひとたちから情報を得ながら手探りで食事を作り、増加の一途を辿る外国人客の接遇につとめました。
二代目金谷眞一は積極的に海外を視察して西洋文化の吸収につとめ、パン食と西洋料理に欠かせない乳製品を自給するための牛舎の設営、全館スチーム暖房の設備、自家発電所の建設、県庁よりも早かった栃木県内で最初の電話開設などなど、常に時代の先端を行く技術を取り入れながら、世界に通用するホスピタリティをもったホテルを日光の地に作り上げました。
従業員もひたすらホテル運営のために心を尽くし、ある者はフロントや食堂で接客に、ある者は客室のハウスキーピングや施設・設備のメンテナンスに、そして料理場の担当者達は製パン・調理に職人魂を注ぎ、一心においしいパンと西洋料理を追求し続けました。
異文化を排除するのではなく受け入れて理解しようとつとめるとともに、その中でも最高を求め続けた人々の心。ここから今に続く金谷ホテルのパンや料理が生まれ、そして何よりお客様の信頼が確立されたのです。
私たちは歴史ある金谷ホテルの伝統の上に立ち、常に進取の気概を忘れることなく、決してまがい物でない本物の製品だけをお客様にお届けすることが使命であると考えております。日光金谷ホテル伝統の味をお届けする株式会社金谷ホテルベーカリーに、どうぞご期待ください。
代表取締役社長 申橋 弘之
会社概要
商号 | 株式会社金谷ホテルベーカリー |
設立年月 | 1949年(昭和24年)3月 |
代表者 | 代表取締役社長 申橋 弘之 |
資本金 | 3,800万円 |
事業内容 | パン・クッキース・洋菓子・冷凍冷蔵食品の製造販売、その他食品の仕入販売 |
社員数 | 約200名(パート・アルバイトを含む) |
事業所 |
本社 / 工場 |
直営店 |
カテッジイン店(直営店舗) 本社工場直売店 日光はついし店(直営店舗) 東武宇都宮店(直営店舗) 上野松坂屋店(直営店舗) 道の駅しもつけ店(直営店舗) 道の駅日光店(直営店舗) 栃木店(直営インストアベーカリー) |
主な部署 | 営業、製造、品質保証、管理 |
決算期 | 年1回 9月 |
シンボルマークについて
シンボルマーク・コンセプト
日光金谷ホテルのマーク「ササリンドウ」を中心にあしらった新しいシンボルマークは、新時代に向かう私たちの姿勢を表したものです。金谷ホテルベーカリーの原点である日光金谷ホテルの歴史に裏付けられた「新しい伝統」を創りだしていくこと、私たちはこうした姿勢を「Neo Classic」と名付けシンボルマークを策定いたしました。
「Neo Classic」とは伝統や歴史のつみ重ねを大切にしつつも、その中で時代に即応した革新を行っていこうとする考え方です。革新のつみ重ねが「伝統」を創る、と私たちは考えています。「伝統」はたんに歴史のつみ重ねではありません。常に前を向き時代の一歩先を歩もうとする積極性が伝統を創りだすものと信じています。かつて明治初期の西洋文化の情報が乏しい中、手探りで西洋文化を積極的に取り入れ今日の金谷ホテルがあるように、私たち金谷ホテルベーカリーも新製品の開発など果敢に新しい試みを取組んでいく所存です。そして日光金谷ホテルの伝統に甘んじることのなく、常に進取の気概をもち、決してまがい物でない本物の製品だけをお客様にお届けすることが使命であると考えております。
これからも私たちは、豊かな自然そして名水の地「日光」において、歴史ある金谷ホテルの伝統の上に立ち「金谷ホテル伝統」の味をお届けしてまいります。